「お前…、強いな。

俺の話、聞いてくれるか?」



俺は何故か、彼女に自分の身の上話をした。


父の事

母は物心付いた時には家を出ていた事

兄は ある日突然行方を眩ました事…。


全てを話した。


彼女は 黙って聞いていてくれた…。




「そう言う意味、だったんですね…」


彼女に話す事によって、胸が軽くなった気がした。


「すまなかったな。
つまらない身の上話を聞かせてしまって…」


いつの間にか、食事を終わらせていた。


「いえ、仕事ですので」



仕事…かぁ。