「あの人達は家族や自分が生きる為に、体を張って稼いでいるんだよ」 みんなおれ達みたいに、裕福だったりするワケじゃないんだ。 と、ア然としている俺に優一がそう言った。 「昨夜お前が厄介事を起こした鈴音という娘は、生後間もなく捨てられていたのを 花月楼の主人が拾ったそうだ」 あいつ、捨て子だったのか…。 龍馬の話によると、身体は強くないそうだ。