可笑しくないワケないだろ…


「親?
今まで、親らしい事など何一つしなかったというのに、ふざけるな!

兄さんは、自分で自分の道を選んだんだ。
あんたは、希望に満ちた兄さんの顔を見た事があるのか。
兄さんの話を、最後まで聞いた事はあるのか!?」


「黙れ!
どうやらお前は昔から、痛い目に遭わんと解らぬようだな」

軽く捻れ。と言う声の直後に、薄汚い輩が俺に遅い掛かってきた。


「・・・・。」

「グハァッ!」
「ぐぇっ…」

「!?」

「俺がこんな輩に、負けるワケがないだろ」


俺は襲いかかってきた輩を返り討ちにし、刀を奪った。

俺の着物には、輩の汚い血が着いた。


親父は、ガタガタと震えながらも、威厳を保とうとしていた。