は?
俺の、為…?
「せっかくお前達の出世街道を開いてやっていると言うのに…。
何を考えておるのだ!
お前も自分の兄と同じく大馬鹿者にでも成り下がりたいのか!!」
大馬鹿者…
俺の兄さんが?
何を言っているんだ、この親父は。
「大馬鹿者は…あんただ!!」
「何だと?」
「聞こえなかったのか?
大馬鹿者はあんただって言ったんだ」
俺が何の感情もなく、言葉を投げた途端、親父の眉間にシワが寄り、今にも湯気が出そうだった。
「親に向かって何だその口の利き方は!?」
親…?
「ハッ…
ハハハハァ」
可笑しい
無性に笑いが込み上げてくる。
「な、何が可笑しい!」