柄の悪い薄汚ぇゴロツキが、まだ居る。



「クソッ… キツいな」

「それより、鈴音は…」

「鈴音ならさっき、無事脱出したのを見た。
健太郎を呼びに行ったんだろう。

龍馬・優一、準備はいいか? いくぞ!」



「「おう!!」」



オレ達は、刀を振りゴロツキ共を斬りつけまくった。


オレ達が刀を振り回し出した頃には、女の声は一切聞こえなかった。


だがそれでも、諦めず無心で刀を振り回した。






最後の一人を斬り倒し、ぼやけた視界で当たりを見回すとそこに居たのは…


変わり果てた姿の女共

その中には、和葉も居た…

そして、血に染まる優一

刀を握ったまま、血まみれで動かない健太郎の兄貴。



オレは背中の痛みで、何も分からなくなった。