「寂しいくなるわね…。

だけど私は、いつまでも鈴音と有月の“幸せ”を願っているわ。

またいつか、どこかで会えたらいいわね」




――ガシャンッ。

「キャーッ!!!」



大きな物音と悲鳴。


「何事!?」


突然の出来事に、どうなってるのか分からない私達。


すると、椿様が走って来た。


「昴 鈴音 有月早く逃げ…ギャーッ!!」


何かを知らせようと走って来た椿様は、背中から勢いよく血を吹き出して倒れた。

後ろに刀を持った何人かの男達がいた。


「鈴音 有月!奥へ!!」


私達は、そのまま奥へ走った。昴様を置いて。


きっと あんな奴らにやられたらひとたまりもない。