「あぁ、悪い。大丈夫か?」 イケメン男はパッとあたしの肩から手を退かす。 「あ、はい。大丈夫です…助けて下さってありがとうございました」 あたしはペコッと頭を下げた。 「おう、次からは気を付けろよ」 イケメン男はポンとあたしの頭に手を置いた。 「はい。ではあたしはこれで…」 「あ、おい、ちょっと待て」 あたしが行こうとすると、イケメン男が思い出したように声を掛けてきた。