なかなか断れない。
それどころか腕をつかんできた。


「……まだ未経験だよね?」

ぼそぼそいいながら
スカートを触ってきた。


「あの。」


後ろから聞き覚えのある声がした。


「そいつ、俺の彼女だから。触んな。」


颯大だ。
颯大が気づいてくれた。


「ッチ。んだよ。」

チャラ男は自分の席に戻った。


「颯大、ありがと…」

「ったく、だから化粧してほしくねぇんだよ。」


そう言うと颯大は席に戻った。