「は、は?なに言ってんの?冗談やめてよ!」

あはは、と笑うあたしに
対して颯大は真面目だ。



「この間さ、10人くらいでカラオケしてた時に、一緒にそいつもいたんだ。」


「へえ…で?」

「そんときにじゃんけんで負けたやつは、自分の好きなひとを言うってのがあって…あいつ、長谷川のクラスの門間って言ったんだ。」