「あっ。そーですよ。勉強する気なんて様々ねえよ!」


椅子を勢いよく引いて
机の上の筆箱やらを
カバンに詰め込んで
出口に走り出した。





教室から
少し離れた場所で
足を止めた。



あたしは別に
勉強する気がない
わけじゃない。


ただ単に出来ないだけだ。


というか
ゆめだって勉強する気が
あるんじゃなくて
ただ長谷川の近くに
居たいだけじゃないの?