身体が固まって動けない。
白金と雅ちゃんがどうして一緒にいるの……?
白金が記憶を無くしたのは…雅ちゃんが原因なのに……。
「お前か…」
白金は嫌そうにそう口に出し下を向く。
雅ちゃんはそんな白金を近くで見つめている。
ーー嫌。嫌。嫌。
1つの感情があたしを支配する。
気づくと、叫んでいた。
「白金に近づかないで!!」
あたしの精一杯の心の叫び。
白金に近づかないで。
白金に怪我を負わせたのに…近づかないで。
頭がクラクラして倒れそうになる。
でも、白金の次の一言で意識がはっきりとした。
「……は?
お前が近づくな」