カップから溢れ出したコーラは、あたしの気持ちをよく表していた。




ーそれから更に数日がたっていた。




湊先輩とも、栗原先輩ともいつも通り。




話しかけられたら、あいさつを返すだけ。




全校朝会なんかで先輩をみかけると、ツラかった。




手を繋いで歩く先輩たちの映像が頭から離れない。




その映像を繰り返しては、隣にいるのが自分だったらと幻想を抱くだけ。




夢はシャボン玉のようにパチンと弾けた。




ー放課後。




先輩がいなくなった体育館でバスケをする。