なんだ、舞が全部フォローしたみたいな事言って。




結局先輩だってフォローしてくれたじゃないですか。




自分が悪者になってくれたじゃないですか。




舞と合わせて、あたしが戻りやすいようにって、配慮してくれたじゃないですか。




好きになる理由なんて、これだけで十分だよ。




そんな優しい先輩だから、こんなに好きになったんです。







そんなこんなで授業が終わると、舞と水泳のバック片手に更衣室へと急ぐ。




「おっ、凪風!」




名前を呼ばれて足を止める。




「あっ湊先輩こんにちわ!」