「ん?」




「あたしが先輩を叩いちゃった時、フォローしといてくれてたんでしょ?」




あの日、体育館に戻っても変な雰囲気にはなっていなかった。




てっきり、冷たく静まりかえる体育館を想像していたのに。




とりあえず、騒ぎを起こした事をみんなに謝る。




すると、みんなは笑って。




「それは仕方ないよ~あれって、先輩が悪かったんでしょ?」




「・・・え?」




「湊先輩と舞が言ってたんだけど、なんか優奈が気にしている事を先輩がズバッと言っちゃったんでしょ?何かは知らないけどさ」




「そーそー、湊先輩とか全部俺が悪いみたいな事言ってたし」