翌日。

新しいブレザーの制服に腕を通す。

今まで学ランだったから変な感じ。

心は浮足立っている。

「ゆきー!ももー!さっさと起きなさい!」

お母さんの叫ぶ声がする。

「うるさいなあ!」

「起きてるっての!」

「やだあ、男臭くなっちゃって。昔はあんなにかわいかったのに。女の子が欲しかったわ、あーあ。」

母はぶつぶつ言いながらキッチンに戻った。