「…馬鹿は嫌いなんですよ。」

「え?」

凜太郎は小さく呟くと、目にも留まらぬ速さで西高生に近づき、鋭い蹴りをかました。

「ぉぐふっ!」

その場にいた全員が状況を飲み込めていない。

「…り…んたろう?」

「あーあ。平和主義なので暴力は振るいたくなかったんですけどねー。あなたたちのせいですよ。」

信じられない。

凜太郎が次々と西高生を打ちのめして行く。

残りは一人。