一気に劣勢になる幸雄。

「さすがのお前もこの人数には勝てないってことだ。」

「…ぐっ!」

立とうとするが、殴られた背中が痛んで立てない。

「どうだ?ザコにやられる気分は?」

西高生に蹴られる。

こんなになったのは初めてだ。

今まではピンチになっても仲間が駆けつけてくれた。

今は喧嘩できるような仲間がいない。

俺は本能的に殺されると思った。