幸雄は全てをかわし、相手の急所を突いて行った。

一人、また一人と倒れていく。

人数が減っていき、幸雄が優勢に見えた。

しかしその時、

「うぐっ!」

誰かが幸雄を鉄パイプで後ろから殴った。

「いって!」

急な出来事に倒れ込む幸雄。

「背後こそ油断しちゃいけないよねー。」

昨日幸雄に殴られた男だった。