「昨日、近所の人から学校に連絡があったらしいんですよ。うちの生徒が他校生をボコボコにしていたって。」

げ。

「そんなことするのは進藤君か矢神さんか桐生君しか考えられません。そして彼らは昨日デートをしていたはずなので、桐生君しか考えられません。」

「な、なんで俺…」

「前の学校での行い、聞きました。」

「…。」

「どうして相手に暴行をくわえたのですか?」

「…カツアゲされたから。相手3人だったし。」

「…そうですか。相手も悪いわけですね。どこの高校の生徒でしたか?」

「西高って言ってた。」

「西…。」

凜太郎が険しい顔をした。