家に帰ると弟がげんなりした顔でいた。

弟は中3で百助(モモスケ)という。

「…兄貴。なんか顔キモいんだけど。にやけんなよ。」

「うるせえ!」

…昔はもっとかわいかったのに。

百助は成績優秀だ。

学力は多分俺と変わらないが、持ち前の明るさと強引さからリーダーシップがある。

「いいことあったんだよ。聞きたいか?」

「別に。」

「聞けよこの野郎!」

冷たい。