沈黙が流れた。
 
あたしと啓一は見つめあっていた。
 
あたしは口を開く。
 
「あたしも遅くなったけど、啓一のことが好き。」
 
ずっと言えなかった言葉。
 
喉の奥につかえていた言葉が、一気に溢れ出す。
 
「同じように、告白する勇気が持てなかった…。だけど、今なら言えるよ。啓一が好き。あたしと付き合ってください。」
 
涙を堪えて笑顔で言ったあたしを、啓一は思いきり抱き締めてくれた。
 
おかげで、堪えてた涙が全部流れてしまった(笑)