-和泉 Side-






和泉「ごめん

   結構まった?」

舞「かなり」

和泉「まじか(笑」

舞「嘘。
  私は、全然待ってなんかない」




私は?

言葉に若干の突っかかりも覚えながら、野宮の言葉を待つ。野宮は俺に背を向けたまま、静かな時間だけが過ぎる。




そしてようやく、野宮が話をはじめた。







舞「……今日、部活は?」

和泉「オフだよ」

舞「…そうだよね、オフじゃなかったらこんなとこ来ないか」

和泉「いや、そんなことはないと思うけど」

舞「よし!

 決心ついた!」

和泉「…」

舞「雑賀!






 私をフってください!!」