ドキッ・・・

知られたくない。
絶対知られたくない。

「いや、あの・・・」

「入院の理由ってなに?」

ほら・・・聞いてきた。
言えない。
入院だってしたくないのに。


涙が滲んできた。

『壁田さん、壁田さん、至急情報室にきてください。』

放送が流れた。

な、なに?

千葉先生?

「あら?じゃあまた今度でいいわ。いってらっしゃい。」
階段をかけ降りて
情報室に行った。

なんか悪いことした?

「すみません!なんか悪いことしましたか?!」

「大丈夫だったか?」

「へ?」

ちょっと空気が
読めなかった。

「担任に入院のこと話したくなかったんだろ?」

そんなこと気遣って・・・

「先生の方が優しいじゃないですか・・・」

ボソッといった。

「なんかいったか?」

「なんにもいってません」

大好きです。

やっぱり諦めるなんて
できません。

「じゃあ勉強だ!」

「うわっ!勉強の時間が早まった!」

何時間くらいしたんだろ。
気づけば外は真っ暗だ。

「そろそろ帰るか。」

「あのー・・・バックを一緒にとりにきてくれませんかね?」

学校は真っ暗だ。

ニヤリとして
「やーだよ!」
と応えられた。

「なんでですか?!」

「面白いから(笑)」