「悠果里!起きなさい!」


「あと3分だけ...」


「あんたそう言って10分経ってるわよ!」


沙織里は寝起きの悪い悠果里とバトルを繰り広げていた。


「いい加減にしなさいよ!今日は桜庭さんとの会食なんだから遅刻したら洒落にならないの!」


悠果里が頭から被っていた布団をもぎ取った沙織里は唖然とした。


上半身裸なのだ。


「何するのよ!」


さすがの悠果里もビックリして起きた。


「あの...夜ってそんなに暑かったっけ?」


沙織里は恐る恐る聞いた。


「公平が泊まってたの...」


悠果里の顔は真っ赤だ。


「ちょっと!家に来てたの?」


「昨日、眠くて帰れるような状態じゃなかったから...」


「信じられない!会いに行けとは言ったけど、誰も家に連れて来いなんて行ってないでしょ?」


「それくらいわかってるわよ!着替えるから出て行って!」


沙織里は部屋を追い出されてしまった。