公平は悠果里をそっと抱き寄せた。


「2週間もいなくて大変だったんだからな。」


公平は悠果里の耳元で苦笑いしながら言った。


「瀬野公平の熱愛疑惑?笑」


悠果里は少しはぐらかした。


「そう。笑」


「私だって帰国早々、ハリウッドスター並みの歓迎を空港で受けたんだから!」


「ははは。笑 やっぱりな。よし、ちょっと服着替えてくる。」


「ねえ!公平」


リビングのドアを開けようとした公平に悠果里が呼び止めた。


「うん?」


「私たち結婚してみない?」


悠果里は意を決してプロポーズした。


聡に言われてからずっと考えて出した答え。


公平が言わないなら自分が言うしかない。


突然のプロポーズに公平は唖然とした顔で突っ立っている。


「私たち5年も一緒にいたんだもん。これからもずっと一緒にいれるよ。」


「あの、俺結婚はまだ...」