「いった…」

私が目を開くとナツが覆い被さるように私の上にいた。

「いって…ごめん…」

そうゆってナツが顔をあげる。

!!!

顔がすごく近い。
ナツの髪のしずくが私の顔にポタポタと落ちる。
ナツと目があう。
「…」
沈黙が続く…
心臓…バクバクゆってる。
キス…できそうな距離…
このままキスするのかな…

なのに…
「ごめん…」

ナツは目をふせ私から退いた。

そう…だよね…
キスなんかしてくるはずないよね。

期待なんかしても無駄だってわかってるはずなのに。

バカみたい。

それから服が乾くまで気まずいまま時がすぎていった…