傷ついちゃった…かな?

でもそんな本人のこと言えないよ…

そんなことを考えてると

「危ない!!」

急にナツが私を抱き寄せた。
ビシャアッ
車のタイヤでたまっていた水溜まりの水がナツにおもいっきりかかった。

え?え?
ナツに抱き寄せられてる…

私を守ってくれた…

「つめてぇ…」

ナツはびしょ濡れになってる。

「ナツ、ありがとう…大丈夫?」

「ああ、これぐらい大丈…へっきしょん!!」

ナツは私をはなし、くしゃみをした。

風邪引いたんじゃ…

「ナツ、私の家きて。タオル貸すから」

私のせいだし…
ナツが風邪引いたら困る。

「お前の家…?俺は平気だって…ックション!!」

「ほら、風邪ひくよ。強制ね」
「お、おう」

私はナツを連れ、自分の家に帰った。