「…いいよ、相合い傘しても…」
言ってしまった…
恥ずかしすぎる。

「え?いいの?」

コクンと私は頷くと
ナツは傘をひらけた。

「ほら、こいよ。お姫様」

!!!

あー、めちゃくちゃ顔暑い。

私はナツの横で並んで歩いた。

ナツがすごく近くにいる。
心臓がドキドキいいすぎて聞こえないだろうか?

そんなぐらい心臓がバクバクゆってる。

「どうした?そんな黙りこんで」

私を覗きこむようにみるナツ。

「べ、別に黙りこんでなんかないよ」

「黙りこんでたじゃん、なに?考え事?」

ナツのこと考えてた
なんか言えない。

「う…うん、まあ」

私はごまかした。

「俺に言えないようなこと?」

本人目の前にして言えないよ。

「う、うん。そう」

「ふーん…」

そうゆうとナツは黙りこんでしまった。