それからは更に酷かった。
今までに輪をかけて凄かった。
何もかもがフルスロットルだった。
ホテルに泊まった翌日は、早朝から颯真に叩き起こされ、さんざん好き勝手された怠い身体を引き摺りながら颯真に着いて行くと、ホテルではなんとウエディングフェアが開催されていた。
すごいタイミングだ…。
昨日颯真に『結婚するぞ』と言われ、その後『式場を予約する』と言われたのだけれど、まさか自分達が泊まっていたホテルでウェディングフェアが開催されているとは思ってもみなかった。
そして早朝から叩き起こされて、しぶしぶ颯真に着いて来ると目の前ではウディングフェアが盛大に開催されているではないか!
コレって偶然…!?と思って颯真を見上げれば、ヤツはニヤリと不敵に微笑んでいた…。
コレって…
やっぱり偶然じゃないのね!!
確信犯なのね!!!
何という計画的な男だ…。
いや計画的と言うより、ただゴーインなだけのような気もするけれど。