余りの恐ろしさに心が萎縮しまくった私は、颯真の返事をただただ固唾を飲んで待つ事しか出来なかった。



『オマエが言ったんだろうが、26歳までに結婚したいって。自分を心から愛してくれる男と夜景のキレイなホテルで結婚式して、スイスに新婚旅行に行きたいって書いてたじゃねぇか。』



えっ、えええーーっ!!



「どどど、どこに!?」



そんな事いつ言った?
っつーか書いた?



『中学の卒業文集読んで見ろ。』



ちゅっ、中学の卒業文集!?
私そんな事書いた?
そんなこっ恥ずかしい事を書いていたのか?


え?え?と必死で記憶の引き出しを掘り返してみると…。


そ、そう言われてみれば…、


何となくそんな事を書いたような気がする。

うっかり書いてしまっていたような気がする。

いや…確実に書いていたような気がする。


"私の将来の夢"という欄に、そんな事を書いてしまった覚えがある。