「……相変わらず……」


「………??」


「相変わらず、綺麗な目してんな。京華。」


「……!?」

こいつ、なんで……。


「いや、平成の紅憐鬼か。」


「……私を、知ってる……のか?」


「……知ってるのは、お前の過去、か?」


「………。」

過去……??

わけわかんない。


てか、この目が綺麗ってバカじゃないの??


はぁ。
私は今度こそ頭を抱えたくなった。


「じゃあ、全員ここで死んでもらう。」



どのみち私を知ってるなら死んでもらわないと。



私はそう言ってターゲットとの間合いをつめた。



キーン!!!!


降り下ろした刀を受け止めたのはターゲットを庇うように立ったあの男。



「……最優先事項は、おまえを殺すことじゃないんだが?」


ターゲットはあの人だから。

それに 焦らなくてもターゲットを殺したら殺してあげるのに。



「あいにくと、近藤さんを殺らせるわけにはいかないんだよ。」


「………。」


「特に、お前だけには……な!」



キーン!!!


「………。」


押し負けた、か。


甘く見すぎたかな。



「はぁ。お前と刀を交えるのは150年ぶりか?」


含み笑いをして私を見る男。


はぁ?150年ぶり??
バカじゃないの?


私 んなに生きてねえっつーの。てか人間身体的限界は130年だし生きられねぇよ。