すると 先程私が刃を投げた3箇所からそれぞれ男が出てきた。


やっとか……。

……昼間、ターゲットと一緒にいた男……か。

それから赤い髪の男、見るからにバカな男。


でも、一人足りない。


天井にある気配の持ち主。



はぁ。



「聞こえなかったんですか?出てこないなら一瞬であの世行きですよ?」


…………。

これだけ言っても出てこないか。


「カウント再開。7,6,5,4,3……2ー……」


「山崎、もういい。降りてこい。」


昼間の男がそう言うと、上から黒い忍装束姿の男がその如くにシュタンと降りてきた。


……。私以外にもあんなとこに忍び込む人っていたんだ。


ま、これで全員、だな。


はぁ、無駄死にが増える。


仕事、しますか。



刀を抜いてビッと振る。


目を閉じ、開くと身体が軽くなった。瞳が紅に変化した。