人の気配も読めないやつらが京華ちゃんに手を出そうなんて甘いと思うんだけどなぁ。


「……っ!行きましょう。麗那様。」


一磨くんの存在に気付き、さらに立場が悪くなった彼女らは固まっているお嬢様を連れて立ち去ろうとする。


「あ……。ちょっと待って。」


彼女らを呼び止め、近づき囁く。


「このままで済むと思わないでね?あの子に手を出したこと死ぬほど後悔させてあげる。」


「……ひ!!!」


僕の言葉を聞いた3人は顔を青くして立ち去っていった。



それを見送った一磨くんが近づいてくる。

「やりすぎだぞ。総真。」


「……一磨くん。僕に思ってもいないこと言わない方がいいよ?一磨くんだってあれくらい当然だと思ってるんでしょ?」


「……まぁな。まだまだ足りないくらいだ。」


「…………。」


みんな僕のこと、黒いだの怖いだの言うけど、僕より一磨くんのほうが怖いと思うんだけど。