―総真side―
「……お、沖田様!?」
自己中お嬢様は、僕が現れたことに驚いて固まってる。
なんで僕を知ってるのかはどうでもいい。
手刀でお嬢様の手を軽く叩きナイフを地面に落とす。
「で??君達、何してるの?」
僕は努めて笑顔で聞いた。
まぁ、言い訳はさせないけどね。
「よってたかって、抵抗なしの女の子をいじめてたの?こんなものまで持ち出して。」
地面に落ちたナイフに視線を向けた。
「ち……違うんです!沖田様…!」
お嬢様が慌てて言い訳する。
「なにが違うの?」
「……………。」
言い訳はいい。聞きたくない。
何を言っても君達が僕達の大切な京華ちゃんに手を出したのは事実だ。
「いじめてたわけじゃなくて……ね!?話してただけなんです!」
取り巻き①がお嬢様を庇おうとする。
もう少しまともな言い訳できないわけ?どこまでも馬鹿だ。
「うん。君達は話してただけだね?でも、この子は違うよね?」
「……………。」
お嬢様を睨むと彼女は臆したように黙る。
「でも………。」
「こいつがナイフを取り出しても止めなかったおまえたちも同罪だろう?」
僕の言葉を一磨くんが受け継いで続けた。
「「「斎藤様!?」」」
一磨くんの登場にも驚くお嬢様含む3人。