――――私だけじゃない。


他の女の子だって
ちゃんと彼にときめいている。



そんな憧れの彼を
私は見ていることしか出来ない。



話してみたいなぁ…。


羽瀬くんの澄んだ声で

名前を呼ばれてみたい……



そんな事を考えてる私の存在に


君は気づいてるかな?



沈んでいく夕日を見ながら
君ばかり想ってた。




でも、あんまり外ばかり見ていたら先生に怒られそう。


かといって、数学のプリントをする気にはなれなくて。