息が切れるくらい走った。


何も考えれなくなるほど走って

一時(ヒトトキ)でも
君を忘れたかった……



それでも、やっぱり
思い出す度に

君への“好き”が
こんなにも溢れてるよ……



ドンッ―――。



「きゃっ!」


「いてッ。何すんだよ!?
……て、なに泣いてんだよ」



ぶつかったのは、
たぶん先輩。


だってネクタイの色が
違うんだもん。



「ごめんなさい…」


「あぁ…もう良いから。
で、どうした?
もしかして失恋とか(笑)」