ノートと参考書を開けて
真面目に問題と向き合う。


「~~ッ。
…だめ、分かんない」



でも1人で解けるはずもなくて
結局、シャーペンを手離した。



そして夕日を見る。


わぁー……綺麗!


これで奏馬くんもいたら
すっごく幸せなのに…………



「あれ?
今日は落書きしてないんだ?」


「……ふぇッ!!?」



聞き覚えのある声に
窓から視線を変えると、

目の前には
憧れの奏馬くんがいた。



憧れ?


ううん、違う……


もう好きになっちゃった。