「ごめんね。勝手に入ってきちゃった」
あの頃と変わらない笑顔の彼女に、華音は驚きを隠せずまた黙ってしまう。
「久しぶりだね。結婚式があるって聞いたから・・・」
彼女がチラッと田山を見る。その視線に気づいた華音は田山に席を外してもらうよう頼んだ。
「忙しいのにすみません」
申し訳なさそうに謝る彼女に、田山は
「大丈夫ですよ。またお話が終わったら声かけて下さい」
と笑顔で言うと部屋を出て行った。
田山が出て行った部屋は一気に静かになる。
会うのは喧嘩別れした日以来だった。
「いきなり会いにきてごめんね・・・元気だった?」
無理に笑おうとして、失敗してしまったような顔をしている。
「ううん。来てくれて嬉しい。ずっと会いたかったの・・・・」
素直に言葉が出てくる。言葉にしなくても、お互いの表情を見れば後悔していたのが手に取るように分かる。
今では喧嘩の内容も覚えていないような事で大喧嘩をし、謝るタイミングを逃し今まで来てしまった。何度謝りに行こうと思ったか・・・・しかし最後の一歩がどうしても踏み出せなかった。
「私も会いたかった。・・・かのちゃんの家の前までは何度か行ったの・・・でも素直になれなくて」
同じだったのだ。彼女も華音も・・・。
あの頃と変わらない笑顔の彼女に、華音は驚きを隠せずまた黙ってしまう。
「久しぶりだね。結婚式があるって聞いたから・・・」
彼女がチラッと田山を見る。その視線に気づいた華音は田山に席を外してもらうよう頼んだ。
「忙しいのにすみません」
申し訳なさそうに謝る彼女に、田山は
「大丈夫ですよ。またお話が終わったら声かけて下さい」
と笑顔で言うと部屋を出て行った。
田山が出て行った部屋は一気に静かになる。
会うのは喧嘩別れした日以来だった。
「いきなり会いにきてごめんね・・・元気だった?」
無理に笑おうとして、失敗してしまったような顔をしている。
「ううん。来てくれて嬉しい。ずっと会いたかったの・・・・」
素直に言葉が出てくる。言葉にしなくても、お互いの表情を見れば後悔していたのが手に取るように分かる。
今では喧嘩の内容も覚えていないような事で大喧嘩をし、謝るタイミングを逃し今まで来てしまった。何度謝りに行こうと思ったか・・・・しかし最後の一歩がどうしても踏み出せなかった。
「私も会いたかった。・・・かのちゃんの家の前までは何度か行ったの・・・でも素直になれなくて」
同じだったのだ。彼女も華音も・・・。