見覚えのないバイクに、寄りかかりタバコを吸っている人。
その人は、見覚えがあった。


金色の髪に大きな体。


・・・・タバコ嫌いの人だ。

「・・・覚えてたのか」

なぜここにいるんだろう?・・・・恐らく私に向けられた質問。
久しぶりに見た・・・。と、いっても3回しか会ったことがない。

相変わらず今日も、オーラが怖い・・。


「おい」

「は、はい?」



「お前今暇か?」



「・・・へ?」



間抜けが声が出てしまう・・。いや・・?へ?
何で?

「暇かって聞いてんだ」

問題はそこではないんだけど。なぜに私にそんなんこと聞くの?
いや、暇か暇じゃないかって言ったら暇。
でも、そうゆうことじゃない。

「・・・暇ですけど・・・なぜ私?」


「・・腹」

「・・・へ?」

「腹減ってるか?」


タバコ嫌いの人の声は、やっぱり低い。
‘なね私?‘っていう、言葉は完全にシカトらしい。