それからは、はっきりとは覚えていない。
ダイが私の名前を何度も、呼んでいたのは聞こえていた。
ダイの指が、私に触れる感覚。
それに、声を出したのは覚えている。
なんとも言えない感覚。
そして、ダイが私の中に入ってきたとき感じたことのない、激痛が私を襲ったのは紛れもない事実。
それでも、私の名前を呼んでくれるダイがいたから、痛みが幸せへと変わっていった。
ダイに捧げた初めては、一体何個になるんだろう?
ダイと一つになった幸せ。
私を愛してくれているという幸せ。
これが、何よりのクリスマスプレゼントだったのかもしれない。
例え、家族が私を愛してくれていなくても、たった1人私を愛してくれる彼氏がいるならそれでいい。
それが、悲しいことなんて思わない。
いいんだ、それで。
私が今幸せであることに、変わりはないんだから。
14歳の私がこんなに幸せを考えるていいのか•••不安になるぐらい幸せだった。