「サクラの話聞いてなかった訳じゃないんだ。ただ••••」

いつもより、優しいくて甘い気がするダイの声。それに、心臓がドキドキしてるのは「こんなに密着してるんだから、バレてるよね•••?

「ただ、どうしたの?」

「•••ただ、俺••••見惚れてた。イルミネーション見て、綺麗だねって言うサクラに見惚れてた。」

「••••」

「いつもと、違うサクラが可愛い過ぎて••••何か俺•••」

抱きしめる手に力込めらる。


ズルい。
ズルい。

「俺サクラのこと、離したくないって思った。今まで、妹みたいだなぁって思ってたけど、初めてサクラのこと俺のものにしたいって思った。」


ダイ•••ズルいよ?

「•••ダイ•••」

「ん?」

「私のこと妹って思ってたの?」

視界には、ダイの服じゃなくダイの顔。真っ直ぐと目を見て•••

「あぁ、でも今は俺の彼女」

「本当?」

「ほんと」

ダイは史上最強にズルいみたいだ。
そんな事私に言って•••

そんな顔で私を見て•••


もっと好きになってしまうじゃん。


自然と重なった唇。優しいキス。
私のことを、妹みたいと思ってたのにはビックリだったけど•••


今が違うならそれでいい。