ダイが指差した棚は、香水が置いてある棚。
その棚の一つ目の引き出しを開けた。
・・・・ん?
「・・・ん・・・っ?」
後ろから聞こえる、クスッとした笑い声。
「それが、俺からのプレゼント」
・・・え?
そこにあったのは、デジカメじゃない。
誰でも知っている、高級ブランドの箱。
「・・・・ダイからの?」
「そう、俺から。開けてみ?」
茶色の箱を手に取りダイの方に振り向く・・・
これが、プレゼント?
・・・だってこれ、高級な・・・
とりあえず箱を開けた。そこの入っていたのは
「・・・可愛い・・・」
「だろ?お前それ、雑誌でみてただろ」
雑誌で見てた・・・?
あぁ、この間見てたやつだ。
「これ、本当に私に?」
「当たり前だろ?」
当たり前って・・・箱に入ってたのは、高級ブランドの財布。
確かに雑誌で見てて、可愛いって言ってたやつ。
でもそれは、中学生の私なんかが手に届くと思ってなく憧れで言ったものだった。
これ絶対高いし・・・。