「開けていい?」
箱を見つめたまま私を見ないで囁く・・・。
え?なんか箱に問題ありなの?
青色の箱についてる黒のシックなリボンを外すダイ。
箱に問題ありなら中身は、問題なしでいてくれと思う。
なんてったって、無表情な顔。
箱を開けた中身は、やっぱりネックレスとピアス。
「安物だし、気にいらなかったらごめんね・・・?」
「・・・やべぇ、超嬉しいんだけど」
「え?」
ネックレスを手にとりながら小さい声で言うから聞きづらい。
「これ、俺の為に選んでくれたんでしょ?・・・それってヤバいじゃん。嬉しいし・・・まじ嬉しいありがとな」
「・・・・」
「・・・サクラ?」
頭の上が重いのは、ダイがクシャクシャってしてくれてるから。
「嬉しい」
「ん?」
「ダイが喜んでくれて私が嬉しい」
・・これは、本心。
さっきまで、無表情だったから嬉しくないなかと思ってた。
でも、嬉しいって言ってくれて・・・
頭なでられたら・・・・ヤバいのはこっちだって。