「またな」

それだけ、言ったダイとお店を出た。

「ねぇ、あの人が同級生でしょ?なんだか可愛いね」

「あぁ、シュンのことか?確かに、可愛い感じっぽいのか・・・クマみてーだけど」


ダイにシュンと、呼ばれてる人は確かにクマさんみたいだった。
少し謎めいていた、ダイの私生活が一つ明らかになったのかも・・・


‘ダイは、クマさんみたいな友達がいる‘

あらたに刻まれた、ダイプロフィール。
勝手にこんなこと考えてる、私はやっぱりおかしいのかもしれない。


それから、ダイの家に向かった。

途中、近所のスーパーでお惣菜やらお酒やらを買いちょっとした、パーティ気分。
その間、握られた手は一度も離れることはなかった。


けど、いつもより多い気がした。
いつもより、‘こんにちわ‘と、‘っよ‘っていう回数が多いきがした。


それは久しぶりに街に出たからかもしれないし、単にクリスマスイブで人が多いからかもしれない。


・・・けど、いつもよりダイに話しかける人
挨拶する人、ダイが挨拶する人・・・


多かったような気がした・・・。


今に始まったことではないから、そんなにも驚きもしない。
なんとなく理由も分かってる。


いや、ほぼ確信。