そのメインのケーキを取りに行く。
「んじゃあ、ろうそく付けてもらお」
これも、優しさなんだと思う。
そして私はその優しさに、甘えてるんだと思われる・・・。
「14本でいい?」
「多いな、ケーキ潰れたらどうすんだよ?」
「だった、歳の数だけつけるのがろうそくでしょ?」
ケーキ=ろうそく
ろうそく=歳の数
そんな決まりが私の中にはある。一体、どうゆう決まりかは分からないが・・・歳相応の考え。
それでも、駄目と言わないダイは優しい。
ケーキに14本もろうそくさしたら、大変になることぐらい知ってるもん。
ダイはケーキ屋さんに着くと、同級生らしい人と話しをしケーキを受け取っていた。
見逃さなかった・・・、
同級生と思われる人が、ろうそくを付けてくれたのを。
ダイより身長が小さくて、なんだかかわいらしいオーラの人がお金と引き換えに、かわいらしい箱を渡す。
私を見つけると、一言こんにちわと声を掛けてくれたから・・・
人みしりの私だけど返事をした。
ありがとうって、気持ちも込めたつもりで・・・。