暫く、通り一体を2人で歩いた。
・・・・・イルミネーションは綺麗。
だけどそれ以上に、気になるものがあった。
すれ違う私より、年上の人たち。
それは、14歳のより年上の人なんて殆ど。
綺麗な人だったり・・・可愛い人だったり・・・
そんなのは、どうでもいいけどその視線が気になった。
私の隣に向けられる、黄色い視線が気になった。それは、いわゆる嫉妬なのかもしれない。
まぁ、ダイがカッコイイからしょうがないけど・・・まだまだ子供な私は、それが少し嫌なのかも・・・。
「どうした?サクラ?」
「・・・ん、」
「なに?なんかあった?」
こんな優しいダイに、周りからダイが見られてるのが嫌なんて言えない・・。いや、別に嫌ではないのかもしれない。
ただ、ちょっとした嫉妬と子供な自分へのみじめさが引っかかった。
「もしかしてあれ・・?ジェラシー?」
「・・・ジェラシー?」
「うーん・・・嫉妬みたいなもん?俺かっこよすぎた?」
お見通しかい・・・。うわ~恥ずかしい。
確かに、カッコイイのは百も承知の上。だから、さっきから女のひとが振り返ってまでダイを見てるのもしょうがない・・・。
でも、やっぱり乙女心発動で気になってしまう。