「それに、いつもの頑張ってる化粧よりそっちの方が100倍可愛い。今度から、そっちにしてよ」
「頑張ってる化粧って・・・確かに頑張ってるけどさ~なんか、いつもの自分じゃないから物足りない気分なんだよね」
「いや、俺は絶対そっち。そっちの方が、サクラっぽいよ」
ダイは私のどの部分を見て、私っぽいといったのか分からないけどさっきから誉めまくられて、気分がいい私は大して気にならなかった。
ダイが、こっちがいいっていうなら普段もこうしようか・・・と、本気で考えてしまう。
何がともあれ、心配してたみたいに嫌われないで良かった・・・・
ココアを飲み終えるぐらいになったら、ダイの準備も出来たので出かけることにした。
行き先は、駅前の広場にあるイルミネーション。
毎年、広場一体が色とりどりのイルミネーションで飾られ賑わう。勿論、男の人と行くのは初めてな訳で・・・・ドラマで見るような、感じで若干興奮気味・・。
電車に乗って、4つ離れた駅までいく。
家から出て、一度も離れることなない私達の手。
ごつごつした手にキュンキュンしてしまう私は、手フェチだったりする。
外に居るのに温かいダイの手。一体どんだけ高い、体温なんだ?って疑問に思ってしまうほど。