「ダイ先輩もモノ好きだよな~こんなお前を好きになるなんて」

「こんなってなにさ?こんなって!!大体、あんたなんていっつも違う女といる癖にさ~この、ませガキが」

「ガキじゃね~よ。違う女連れてるのは、俺がモテルからじゃね?
俺は、お前みたいな、調子こき中学生とは違げーんだよ」


またまた、意地悪な顔をしながら明らかに黒染めしたばかりの髪をかきあげた。
痛んでる髪…。


きっと、何回も染めてるからだろうな。

「私と、何が違うってのさ?」


朝の教室には、私のムキになっている声が響く。
さっきから、言いあいをしてる私達に向けられる地味~からの好奇の目線なんて、気にならない。