“レン先輩に似てる”

サナが、そう言った日から1週間経った。
あの後、あの人とは1度も会っていない。

会う機会が、なかった。
受験生の私は、学校と家の行き帰りぐらいしか外に出ず勉強していた。


勉強と、ダイと過ごすクリスマスで頭がいっぱいで、あの人のことなんて忘れれてたのかもしれない。


サナはあの後も、レン先輩だかを語っていて今度会ったら紹介して、なんて言われ…

まるで私が、あの人と友達のようだった。


出会う筈がないと1人で解釈していた。


クリスマス前日終業式の日学校に、珍しくユウヤが来た。