別に高級な品じゃない。
そこら辺で買える安物だし……
でも、初めて過ごすダイとのクリスマス。
いや………初めてのイベント。
思い出に残るようにしたい。
……だから、普段身に付ける物にした。
喜んでくれるかな……?
なんて思ってるとまた、サナににやけんなて怒られそうだから、考えるのを止めた。
「ちょっと、買いたいものあるんだけどいい?」
妄想から現実へと、呼び出されてしまう。
「…あ、いーよ。」
「あそこの商店みたいなとこでいいんだけど……」
このご時世商店で何すんだよ、中学生が。
「別にいいけど何買うの?」
切実に聞きたいことを質問した。
「……ん?ジュース」
「あ、っそう。」
以外にも普通のものだったから、驚きもしなかった。サナ曰わく、この後彼氏が家に来るから飲み物を買いたいそうで……
表通りの華やかに似合わない、唯一ある商店へと向かっている。
………そろそろ、ニコチン切れだ。
タバコ吸いたい。
サナは真面目ちゃんだから一緒にいるとき人前で吸うのを嫌がる。
誰か見てたら自分まで怒られるわ…って言ってた。んま、私も前までその考えだったけどね。